ロッテ先発の種市篤暉投手が4回途中8失点と崩れて大敗を喫し、再びCS圏外の4位に陥落した。

初回に味方失策で同点とされると、毎回失点。4回は2死走者なしから6連打を浴びて降板すると、継投した鈴木も代打野村に中前打され、計7連打で一挙5失点となった。8月18日の楽天戦以降、白星から遠ざかっている種市は「思うような投球ができませんでした。ただただ悔しいです」。タイトルを狙う奪三振も4つ積み重ねて157としたが、トップのオリックス山本には1差届かなかった。

チームは前日27日には8戦ぶりに勝利を挙げたが、9月は6勝16敗と苦しい戦いが続く。連勝もなし。22日以降は体調不良者も相次ぎ、発熱による「特例2023」の抹消が続出している。この日も捕手の田村龍弘が10人目となる抹消。吉井監督は「熱がけっこう上がったみたいなので、休み明けはちょっと無理だと思う」と説明。30日の西武戦以降もしばらくは欠場の見込みで非常事態は続く。

だが、急きょ呼び寄せた松川虎生捕手が初打席で左前打。荻野貴司外野手と岡大海外野手も復帰するなど好材料もある。指揮官は「2人はゲーム勘もありましたし、元気な姿を見られて良かった。松川はどこかでスタメンでいきたい」と前を向く。29日には藤岡裕大内野手、安田尚憲内野手、山口航輝外野手が2軍戦で復帰する予定で、体調の回復具合を見極める。【鎌田直秀】

▽ロッテ松川(試合途中に到着。途中出場し9回に左前打)「田村さんに熱が出て僕が上げていただいたので、しっかり結果にこだわってやっていければいい。今日はやってきたことは出せた」

▽ロッテ岡(体調不良から復帰して2安打1盗塁)「個人どうこうよりチームが勝つためにどうするかに尽きる。それだけです」

▽ロッテ荻野(体調不良から復帰した第1打席で中前打を放ち、好走塁で先制のホームイン)「もうやるだけ。勝つために自分の仕事をまっとうします」

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