阪神が今秋ドラフトで最速154キロ右腕、大商大・上田大河投手(4年=大商大高)を上位候補に挙げていることが6日、分かった。この日、わかさスタジアム京都で行われた関西6大学野球秋季リーグ・京産大戦で7回1失点と好投。同リーグ25人目のリーグ通算20勝を達成した。

スタンドには阪神をはじめ、9球団のスカウトが集結。身長182センチの馬力のある先発タイプで、フォークもさえる。9月16日の大院大戦では12人目のノーヒットノーランも達成。2年連続で大学日本代表に選ばれるなど素材は一級品だ。

阪神とも縁がある。小学生時代に所属した軟式の尾鷲野球少年団(三重)の監督が阪神湯浅の父栄一さん。2つ年上の湯浅とも一緒にプレーした。小さいころから「あっくん」と呼ぶ仲で、今も連絡を取り合う間柄。一昨年8月に阪神2軍とのプロアマ交流戦で投げ合った際には、湯浅から「プロで待ってるぜ。頑張れよ」とエールを送られた。体幹を鍛えて昨年1軍で大活躍した姿を手本に、自身もハードに鍛錬中だ。

阪神のリーグ優勝はテレビで見た。「うれしかった。阪神ファンというよりもあっくんファンです」。阪神には大商大の4学年先輩・小野寺も所属。一緒にタテジマのユニホームでプレーする日を楽しみに、運命の日を待っている。

 

◆上田大河(うえだ・たいが)2001年(平13)11月15日生まれ。三重県尾鷲市出身。尾鷲野球少年団で野球をはじめ、大阪・東生野中学ではナガセボーイズでプレー。大商大高では3年春にエースとして大阪王者。大商大では2年から圧倒的な成績を残し、大学日本代表にも選ばれた。4年では主将も務める。遠投120メートル、50メートル走は6秒3。好きな有名人はTWICEのナヨン。182センチ、86キロ。右投げ右打ち。

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