CS4番最有力の広島堂林翔太内野手(32)が、自身9年ぶりとなるCSで積極打撃を宣言した。チームにとって5年ぶりのCSも、自身が出場となれば14年の阪神とのCSファーストステージ以来となる。「あっという間に終わった感じでした。その経験だけは、今回生かしていきたい。見て、見て終わるよりは、4打席あったら4球で終わるぐらい攻めた気持ちではいたい」。好球必打よりも、初球から積極的に打ちに行く攻撃的姿勢で臨む構えだ。

今季序盤は主に代打での出場が続いたが、主力の離脱や不振が相次いだ9月は4番を任されるなど、後半戦は打率3割9分をマークした。14日からのCSファーストステージでの4番起用について、新井監督は「まだ決めていない」と前置きしつつ「堂林も有力な候補だと思う」と認めた。

DeNAは初戦から東、今永と、左腕が続くことが見込まれる。堂林は今季、東に16打数5安打で打率3割1分3厘、今永には8打数4安打2本塁打で打率5割と、どちらにも相性がいい。「追い込まれたら絶対に厳しい状況にはなると思うので、打席の中で数少ない甘い球をどれだけ捉えられるかというのが大事」。中心選手に左打者が多いチーム事情からも、打順にかかわらず、堂林にかかる期待は膨らんでいる。【前原淳】

【関連記事】広島ニュース一覧