広島秋山翔吾外野手(35)が親しまれた登場曲とともに、自身にとっては西武時代の19年以来となるCSに臨む。昨季の広島移籍を機に変えていた登場曲が、9月30日阪神戦の第1打席では西武時代の「人にやさしく(THE BLUE HEARTS)」に変わっていた。秋山本人の提案ではなく、当時は対戦相手として一体感を感じていたチームメートの西川や田中が担当者に働きかけて実現したという。「思いのほか周りが言ってくれているのは知っていたけど、変わることは僕は全然知らなかった。あの曲はライオンズとともに置いてきたつもりだったので。ただ、久しぶりでも思ったよりスッと入れたなという感覚はあった」。打席では驚きつつも慣れ親しんだ曲調に波長が合ったのか、追い込まれながら5球目を捉えて左前打とした。

結果が出たこともあってか、10月1日のシーズン最終戦では毎打席で「聞こえるかい ガンバレ♪」がマツダスタジアムに流れた。ただ、突然の変更で広島ファンには伝わっていなかったことでかけ声はばらついていた。

「最後の方は反応してくれる人もいた。声出し応援が解禁になったし、盛り上がる曲でもあると思う。CSも本拠地でできるので、ファンのみなさんにも一緒に声を出してもらいたい」。CSでも引き続き登場曲を使っていく。地元開催となるファーストステージでファンに共闘を求めた。【前原淳】

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