今季限りで退任するソフトバンク藤本博史監督(59)が17日、ペイペイドームで涙の退任会見を行った。就任2年間はいずれもAクラス入りしたが、大命題だったリーグ優勝、日本一奪還を逃した。「しんどかった2年とも言えるし、選手は本当に頑張ってくれたので楽しい2年間でもありました」。会見中、急に目を赤くしたのは、昨年の悲劇の話題が出た時だった。

優勝マジック「1」としながらリーグ最終戦でロッテに敗れ、オリックスに大逆転優勝を許した。「やっぱりね、『ここ』という時に勝てなかった」。数秒間ほど言葉を詰まらせ「そういうところですかね」と振り絞った。涙の理由は「10月2日を思い出すと(悔しさが)ぐーっと上がってくる。僕の責任やからね」。ほぼ手中にしていたリーグ優勝を逃した10・2の悲劇は一生忘れない。

2軍監督時代から手塩にかけて育ててきた柳田からは昨晩の終戦後に「胴上げをさせられなくてすみません」とお詫びの連絡がきた。藤本監督は「来年も頑張ってください」とエールで返したという。今後については「球団で力になってもらえたらと言われてますけど、未定です。ゆっくり考えます」と話し、静かにマイクを置いた。【只松憲】

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