発想の転換で飛躍する。高卒2年目の日本ハム畔柳亨丞投手(20)が、20日のみやざきフェニックス・リーグ、オリックス戦で先発する。

今季は2月1日の最初の紅白戦、同9日の初対外試合で“開幕投手”を務めるも、1軍登板ゼロ。「ふがいない1年。このオフが重要。プロでやるからには開幕で投げるという気持ちをぶらさずやっていきたい」と、宮崎からアピールし、真の開幕投手を狙う。

今季は武器のストレートを外角低めに制球するため試行錯誤。コースを狙いすぎて持ち前の球威が落ち「なかなか調子が上がらずにシーズンを過ごして、どんどん焦ってしまって。自分を見失っちゃうときがあった」と振り返った。

来季へのリスタートとなるフェニックスリーグ前に、金子特命コーチから「ストレートがあっての変化球だと思うけど、変化球があってのストレートでもあるから」と諭された。畔柳は「どんなに速い投手でも直球は5、6割。僕は7割。ストレートに頼りすぎていた」。変化球の比率を上げ臨んだ12日の同リーグ広島戦は、先発し2回2安打無失点と上々で「次も同じ感じで」とイメージした。

新庄監督は就任1年目の昨季、新人の北山を開幕投手に指名。今季は昨年のホーム最終戦で加藤貴を指名も、来季はまだ公言していない。「活躍してお世話になった人たちに恩返ししたい」。感謝の思いを胸に進化を図り、主役の座をつかむ。【永野高輔】

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