中日の2軍監督に就任する球団OB井上一樹氏(52=野球評論家)が28日、ナゴヤ球場での秋季練習を視察した。

就任内定後、初めて2軍本拠地に姿を見せると、立浪監督と並んで練習を注視。選手、関係者と握手を交わすなど積極的に動いた。

立浪監督は「契約はこれからだけど、1回見においで、と誘った。今いる選手でも名前がわからないし」と、“お試し”視察と説明。「2軍監督、ヘッドコーチの経験もあるので、基本は任せます」。現役時代から親交のある同氏に全幅の信頼を置いた。

視察を終え、立浪監督と11月1日からの秋季キャンプへミーティングも行った井上氏は、「お前の思うようにやっていい、と言われた。1、2軍とも借金まるけ。育成だけでなく、勝ち癖もつけたい」と抱負を語った。月内に球団と契約交渉を行い入団発表も行われる。

井上氏は、89年ドラフト2位で左腕投手として入団。93年途中に打者に転向後、09年の現役引退まで、好打の外野手として1215試合に出場、79本塁打、349打点、打率2割7分5厘の成績を残した。10年からは中日1軍打撃コーチ、2軍監督などを歴任。19年からは中日でチームメートだった阪神矢野監督の要請を受け、1軍打撃コーチ、ヘッドコーチなども務め、22年に退団していた。

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