オリックス山本由伸投手(25)が、故金田正一氏以来の偉業を達成した。

故沢村栄治氏を記念し、シーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる「沢村賞」の選考委員会が30日、都内で開かれ、山本が故金田正一氏以来65年ぶり2人目の3年連続受賞を果たした。

 

山本の一問一答は以下の通り

-今の気持ち。

1年間通して、しっかり頑張ってきたので、すごくうれしく思います。

-自身の成績で良かったところは。

防御率(1・21)はここまでの7年間の中で一番いい数字になったので。そこはすごく良かったかなと思います。

-レギュラーシーズン16勝の中で印象に残っているのは。

今年もノーヒットノーランを達成することができたので、あの1勝はすごく喜びが大きかったですし。印象に残っている1勝かなと思います。

-戦後初の2年連続ノーヒットノーランは今振り返ってもすごいこと

実感とかはあまりないですけど、戦後初とか、そういった記録になることはすごくうれしさは大きいですね。

-レギュラーシーズン169奪三振の中で印象に残っているのは

それはちょっと思い出せないですけど、8月あたりはあまり三振が取れない時期が何試合か続いてた試合があったので。その中でいろいろ工夫しながら、いろいろ考えながら試行錯誤して、9月10月と三振を重ねていけて、最後にチームが勝つことができた。そういった試行錯誤した期間がすごく印象に残っています。

-今季から取り入れた新フォームは沢村栄治氏のフォームに似ていると。実際に映像は見た。

はい。すごい投手がそういったフォームをしてたということは、すごくうれしかったというか、良かったです。

-去年の自分を超えられたか

いいとこも出ましたし、悪いところも出ましたし。いいピッチングができた試合は去年よりもいいボールになっていたと思いますし。でも、やっぱりまだまだ全試合でその投球ができているわけではないので、反省する点がたくさんあったので。また頑張りたいと、そういう気持ちですね。

-一番こだわる項目

でも、やっぱり歴代の大投手の前の方とかの数字と比べると、やっぱり全然かなってないと思うんですけど。もっともっと、そういう素晴らしい先輩方を目指して頑張ります。

-沢村賞は特別

そうですね。やっぱり一番価値のある賞なんじゃないかなとは思います。

-どういう投手になりたい

もう本当に隙のない毎試合ベストパフォーマンスを出せるようになりたいですね。

-現状、もっと突き詰めたいもの

いや、もう全部突き詰めていきたいです。もっともっと極めていけたらなと思います。

-日本シリーズでの戦いに向けて

とにかくチーム一丸となって、日本一を目指してて。その1人として全力でやっていきたいと思います。

◆沢村賞 故沢村栄治氏の功績をたたえ、1947年(昭22)に制定。同賞受賞者または同等の成績を挙げた投手で、現役を退いた選考委員による選考委員会で決定。基準は(1)15勝以上(2)150奪三振以上(3)10完投以上(4)防御率2・50以下(5)投球回200以上(6)登板25以上(7)勝率6割以上。先発で7回以上、自責点3以下が指標の「日本版クオリティー・スタート(QS)」の達成率を含む他の成績も考慮される。89年から両リーグが対象。受賞者には金杯と副賞300万円が贈られる。