西武がフェニックスリーグの全日程を終了した。13勝2敗1分けで、すでに29日に優勝が決定している。

西口文也2軍監督(51)は「このフェニックスは投手でしょう。投手が頑張った結果、いいゲームができたかな。野手も守りを含めて、ミスは出たけど、やるべきことをしっかりやった結果だと思います」と若獅子たちの成長をたたえた。

指揮官が話すように、若手投手陣たちが奮闘した。育成2年目の左腕、菅井信也投手(20)は阪神の1軍フルメンバーを7回1失点に抑え、29日も中日戦で7回12奪三振。菅井と同期入団で、すでに最速150キロ台中盤を投げ込む羽田慎之介投手(19)黒田将矢投手(19)や、この日先発で5回無失点だった高卒ルーキーの山田陽翔投手(19=近江)も経験を重ねた。

彼ら以外にも、西口監督は渡辺勇太朗投手(23)浜屋将太投手(24)の名を挙げた。1軍の先発ローテーションは安定しているものの、7人目、8人目…とシーズンを戦う上では新戦力の台頭が必要だ。「来年のことも考えて、勇太朗とか浜屋とか、そのへんはしっかり投げてもらいたい。1軍のローテに入れるように」と期待を寄せた。

処分中ながら、非公式戦ということで山川穂高内野手(31)も出場し、リーグ戦初日から最終日まで完走した。西口監督は「自分のやるべき仕事をしっかりやってくれたかなと。若手と一緒になって、個別練習も含め、バッティング、守備も全部の練習に参加してくれたので」と話していた。【金子真仁】