日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が、今オフの自主トレ期間中に海を渡り“武者修行”するプランを明かした。渡米はチームがアリゾナで春季キャンプを行っていた19年以来。12月に米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン」を初訪問する。昨オフは後輩の万波中正外野手(23)が同施設を利用し、今季の活躍につなげた。「自分のスイングを見つめなおしたい」と、来季飛躍のきっかけをつかむ。

     ◇     ◇     ◇

7年目の大ブレークへ、清宮が“武者修行”の渡米を決めた。自主トレ期間中の12月に、動作解析を行うトレーニング施設「ドライブライン」を訪問し10日間ほど滞在する予定。「自分のスイングをもう1回、見つめなおしたいなというのと、すごく興味があったので」。これまでもオンラインでミーティングにしたり練習道具を利用したことはあったが、実際に施設を訪れるのは初めて。「ロッテの安田と行きます」と、気心知れた同い年とともに“自分探し”へ旅立つ。

後輩の飛躍が、新しい取り組みへの背中を押した。昨オフ、ドライブラインを訪れた万波は大幅に打撃を改造。リーグ最多に1本差に迫る25本塁打を放ち、本塁打王争いに加わった。「明らかに(成績が)良くなっているので。自分に合うかどうかは分からないですけど、行ってみる価値はあるんじゃないかなと思っています」と、新たな知識を求めて決断した。

今季は打率こそキャリアハイの2割4分4厘を残したが、長打率は札幌ドームを本拠地とした昨季の4割2分9厘から、今季は3割9分。打球が思うように上がらず、苦戦した。札幌ドームより狭いエスコンフィールドが本拠地となったものの、本塁打数は昨季の18本塁打から10本塁打に減少。球場別で見ても、長打率5割を超えていた札幌ドームに比べ、今季エスコンでは3割6分7厘と伸び悩んだ。「速い打球速度の時に、もっと角度を(つけたい)。効率よく飛ばせるスイングが分かればいいなと思っています」。和製大砲として覚醒するためのヒントを、見つけに行く。

【関連記事】日本ハムニュース一覧>>