今季、国内FA権を取得した日本ハム加藤貴之投手(31)が11日、エスコンフィールドで会見に臨み、FA権を行使せず残留することを宣言した。「FA権を使わずに、来季にもファイターズの一員としてプレーします」と意気込んだ。

決断の理由については「一番育ててくれたのがファイターズだった。必要としてくれているという、そういう言葉が自分にとって一番大きかった」と説明した。

8年目の今季は新球場初年度の開幕試合で先発登板を任され、パ・リーグ3位で自己最多を更新する163回1/3を投げ7勝9敗。チームトップの防御率2・87と、安定した数字をマークした。2リーグ制以降でのNPB最少記録となる11四球で締めた昨季同様、今季も与四球16と抜群の制球力は健在。球団側は代理人を通じ4度の話し合いを持ち、慰留に努め、加藤貴本人も、その誠意に応えた。

来季に向け「チームを引っ張るじゃないですけど、先頭に立って頑張っていこうかなと思います。今季はいい時期が長く続かなかった。波をなくして行けたら」と思い描いた。

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