阪神2年目の中川勇斗捕手(19)が14日、高知県内のチーム宿舎で契約交渉に臨み、60万円アップの520万円で更改(金額は推定)した。「少し上げてもらいました」と明かした。

今季は出場こそなかったものの、交流戦期間に1軍昇格し、チームに同行した。試合前練習などで1軍コーチ陣からアドバイスを受け、梅野や坂本ら主力捕手と過ごした時間は、大きな糧となった。「経験という意味ではすごい大きなシーズン。来年につながるような経験ができた」とうなずいた。

印象に残っているシーンがある。移動時のバスで、坂本が相手チームのデータをチェックしていたシーンを目撃したことがある。「バスの中でもずっと資料を見ていたので、1試合にかける思いじゃないですけど、すごいなと思いました。誠志郎さんから技術面でも配球面でも、お話をいただいた。今もそこを意識しながらというか、常に誠志郎さん、梅野さんの姿を見て勉強していたんで」と来季に生かすつもりだ。

将来の正捕手候補は「守備もバッティングも死に物狂いでレベルアップできるように」と力強く宣言した。