阪神岡田彰布監督(65)が16日、西純矢投手(22)に投球のスタイルチェンジを命じた。

高知・安芸での秋季キャンプでブルペンを視察。捕手の後方中央のベンチから、右腕の正面にあるベンチに移動し、険しい表情を浮かべていた。「アカンなあ、全然やったな。横の川原の方が目立ったで。どっちが背番号2ケタか3ケタか分からへんで」とぼやいた。同時に、課題の制球難が改善されない右腕に根本的な改革を促した。

「ピッチングコーチにも『西純はちょっとキャンプでスタイル変えた方がいいよ。今のスタイルじゃ無理やで』って俺は言うたんやけどな。今のままで俺はよくならないと思うよな」

昨年の秋季キャンプでは西純の投球を見て、「2桁勝てる力ある」と絶賛した。ただ、今秋は「そら去年の1年前に比べたら全然アカンよな。今日なんか3球に1球くらいやで。キャッチャーが構えたとこ、ほっとんどいってないで」。今季は開幕ローテ入りを果たすも定着できず、結果的に5勝にとどまった。

「(捕手が)アウトコース構えた時に真ん中くらいにスゥーって入ってくる、ああいう球がやられるんやろな、大事なところで」

岡田監督は「分岐点あったやんか」と2月春季キャンプ中の24日の練習試合・日本ハム2軍戦(名護)での投球を思い返した。才木は4回1安打無失点と快投。一方の西純は4回5安打3失点と打ち込まれた。「西純、ボコボコやったやんか。俺は今年はあの試合で西純と才木の違いが出たと思うよ」。来季は5年目で、「大学4年間行ったと思ったら、もう1回プロ1年目の気持ちで、そう思うよ」と出直しを求めた。【古財稜明】

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