楽天伊藤裕季也内野手(27)が16日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円増の1850万円(金額は推定)でサインした。「いくらぐらいか予想してたわけではないですけど、自分が思ってる以上に評価していただいたんで、うれしく思う」と笑顔を見せた。

1軍でプレーし続けるのはキャリア初だった。自己最多の87試合に出場し、打率2割4分5厘、5本塁打、16打点。「初めて1軍で完走し、143試合を経験して自分の力不足っていうのは一番にすごく感じた」。課題も口にしたが、日本ハムの本拠地エスコンフィールドでの開幕戦で第1号本塁打を放つなど随所で存在感を示した。

今季は立正大同期でチームメートの小郷裕哉外野手(27)が右翼の定位置をつかみ、ブレークした。「気になるというか、見てしまう存在。負けたくないなっていう思いでずっとやってました」と伊藤裕。来季はさらなる高みを目指す。「個人としてはレギュラーを取ることが最優先」と言い切る。今季は一塁や三塁での出場が多かったが、外野にも挑戦していく。チームに不可欠な万能選手の道を歩む。【山田愛斗】

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