今季1軍デビューした西武山村崇嘉内野手(21)が17日、秋季キャンプ地の高知・春野で契約更改交渉に臨み、今季年俸700万円から100万円アップの800万円でサインした。「自分が思っていた以上に上がったので、素直にうれしい」とプロ入り後初のアップ査定を喜んだ。

それでも、今季は「開幕1軍で、開幕スタメンでしたけど、そうですね、悔しい1年だったと思いますね、自分の中では。シーズン途中でも上がれるなら上がりたかったですけど、1年間悔しかったです」と振り返った。

20年ドラフト3位で東海大相模(神奈川)から入団した山村は、3年目で初めて開幕1軍入り。3月31日のオリックスとの開幕戦(ベルーナドーム)では「7番遊撃」で開幕スタメンも勝ち取ったが、4打数無安打に終わった。開幕2戦目の4月1日同戦も8番遊撃でスタメン出場したが、3打数無安打。同7日に出場選手登録を抹消された。

特に悔しさを感じたのが開幕戦でオリックス山下舜平大投手(21)を打ち崩せなかったこと。秋季キャンプでも「今は、とにかく振るっていうことをやっています。スイングを、もっともっと力強くしていきたいという気持ち。もっと速い真っすぐを打てるように。僕の中では山下舜平大の真っすぐを、やっぱりイメージして今はやっています」と明かした。

今季再昇格したのは10月1日だった。同2日ロッテ戦(ZOZOマリン)で半年ぶりにスタメン出場すると第3打席にプロ初安打、第4打席でプロ初本塁打をマーク。同3日同戦でも第1打席で右前打、第3打席で2試合連続アーチとなる2号2ランを放って、良い形でシーズンを締めくくった。10月のフェニックスリーグでは外野守備にも挑戦。「チャンスがあるならば、やっぱり試合に出たいので、試合に出られる場所でしっかりレギュラーを取りたいなと思います」と若き剛腕にリベンジするためにも、がむしゃらにポジションをつかむ決意を明かした。(金額は推定)

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