コンちゃん、50発いけるよ! ソフトバンク小久保裕紀新監督(52)が21日、福岡県内で開催された球団の納会ゴルフに参加。

ラウンドを一緒に回った近藤健介外野手(30)に「来年50本いくかもしらん」と大きな期待を寄せた。近藤は今季自己最多の26本塁打をマークし、自身初の本塁打王を獲得。これまで最多11本を倍増以上に量産した近藤の可能性を熱く語った。

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その言葉が期待の大きさを物語っている。ただの冗談ではない。小久保監督は近藤のポテンシャルを認めるからこそ、シーズン50本塁打の可能について言及した。「(キャリアハイだった)11本が26本になっている。その計算では、来年50本くらいいくかもしれん」。近藤は今季リーグトップタイ26本塁打を放った。これまでの最多11本を大きく上回り、倍増以上に量産。「長打は増やそうと思っても、増やせるもんじゃない。相当、技術が高い」と認める。

有言実行で進化を遂げた。近藤はオフのテーマに「長打力アップ」を掲げ、シーズン目標に「長打率5割」を設定。通算打率3割6厘のヒットメーカーが、飛距離に強くこだわった。小久保監督は「伸ばそうと思っても(飛距離は)伸ばせるもんじゃない。長打を増やそうとして崩れることも多い」とリスクもあったと分析する。だが、打率も3割3厘を残し、長打率5割2分8厘をマーク。「珍しいタイプの選手だと思う。彼は両立させた」と驚きを隠せなかった。

近藤を当然「中心選手」と位置づけ、柳田とともに来季レギュラーを明言している。近藤は「身が引き締まる。それに見合った成績だったり、行動をしていきたい」と意気込む。今季は夏場以降から4番を主戦場としていたが、小久保監督は「(4番は)誰にするか決まっていない」と語った。それよりも、「スタメンにちゃんと名前を書けるのが大前提。彼ら2人(近藤と柳田)は1年間(スタメンに)入るところを一番求めると思います」と全試合スタメン出場を求めた。

納会ゴルフでは近藤に、柳田と中村晃の主力3選手とラウンドした。「野球の話しは全然してない」と小久保監督。ドライバーを持った“右打ち”の近藤は「まぐれです」と330ヤード近くを飛ばすパワーを見せ、小久保監督は「飛距離にびっくりした。素晴らしい。止まっている球もうまかった」と目を丸くした。プロ野球では過去10人しか達成していないシーズン50本塁打の大台。ただ、近藤なら夢物語ではない。【佐藤究】

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