オリックスは22日、広島から国内FA権を行使した西川龍馬外野手(28)の獲得を発表した。契約金を含めた総額は5年15億円以上とみられる。

最大限の熱意でアタックを続けてきた球団と、打者としての成長を求めてパ・リーグ移籍を模索した西川の思いが合致。福良淳一GM(63)は「今年1年見ていて得点力を上げたいのと、あと外野のポジションがなかなか決まらなかったというところですかね。そこが一番大きかった」と獲得理由を明かした。吉田正が抜けた今季の508得点はリーグ3位。捕手の森が右翼を守るなど外野を固定できなかった。4連覇と日本一奪還へ、大きな1ピースが加わった。

「天才的なバットコントロールを持っていて、打撃の技術は相当高い」と期待する福良GMは、主軸を担う可能性にも言及。打線の選択肢を広げる役割にとともに、若い選手たちへの波及効果も願った。「戦力的には大きなところだと思う。あと、左の若い選手が多いですからね。西川君の無駄のないバッティングを見て、相当勉強になるんじゃないですかね」。実家が本拠地・京セラドーム大阪に近いご当地選手。昨オフFAで獲得した森に続き、ぴたりとはまる補強だ。(金額は推定)。【磯綾乃】