広島大瀬良大地投手(32)が30日、マツダスタジアムで契約更改した。来季は年俸1億8000万円プラス出来高の3年契約の3年目。負傷の影響もあり、2年続けて不本意なシーズンに終わった。

「この契約をいただいてから求められているものをまったく出せていないので、本当に悔しい気持ちもあるし、球団に対して申し訳ないという思いがある。来年はこういう契約をして良かったと思ってもらえるように働かないといけない」

今季は5年連続開幕投手を務め、登板3試合目まで2勝1敗、防御率2・12と快調に滑り出した。だが、登板間隔を空けて臨んだ4月26日の中日戦で左太もも裏を痛めて再調整を余儀なくされると、5月には右肘炎症を理由に登板予定だった19日阪神戦の先発を回避。コンディションが整わず、打線とかみ合わない登板もあり、苦しい登板が続いた。今季は23試合登板で6勝11敗、防御率3・61。シーズン終了後には右肘クリーニング手術を行った。

「このままズルズル行ってしまうと終わっていくだけなので、若い子も出てきていますし、いろんな思いを持って来年を迎えないといけない。来年はしっかりと姿だけでなく、結果でみんなに信頼してもらえるようにしたいなと思います」

右肘のリハビリは順調に進み、今では投球練習をのぞくメニューができる段階に入った。12月に入れば、投球練習を再開する見込み。来季開幕などに焦点を当てず、1歩1歩、復活への足場を固めていく。

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