中日岡林勇希外野手(21)が11月30日、東京都内ホテルで行われた「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式に出席した。

2年連続で同賞の金色のグラブをゲット。「自分の中でも一番欲しい賞です。長い期間、取りたいなという気持ちは強い。取れてすごくうれしかった」と笑顔をこぼした。

今季は昨季の右翼から中堅に移って、史上最年少での143試合フルイニング出場を達成した。2年連続最多安打のタイトルこそ1本差で逃したが、昨季を上回る163安打、3本塁打、31打点、打率2割7分9厘。外野の要としてチームを鼓舞した。

9月25日阪神戦(バンテリンドーム)で、1点リードの8回先頭、代打近本の中堅への飛球をポジショニングと足を生かして好捕した。「先頭打者を1点差の勝負の中で(抑えられた)。思い切ってプレーできた」。カード前に相手打者の打球方向データなどをインプット。今季のベストプレーに選んだ。

昨季はリーグトップの7補殺を記録したが、今季4に終わった。「(守備は)肩だけの問題じゃない。(球への)チャージの問題もある。(走者が)走ってきたらアウトにして、走れなかったら、抑止力ということ。両方とも目指していきたい」。足、肩だけでなく来季は存在感で相手を刺していく。

 

▼21歳の岡林が全イニング出場。21歳以下のシーズンに全イニング出場は、1リーグ時代に7人(8度)が記録しているが、2リーグ制後では54年森下(南海)88年田中幸雄(日本ハム)に次ぎ35年ぶり3人目。セ・リーグでは58年長嶋、62年王、96年松井、10年坂本(いずれも巨人)の4人が22歳シーズンに記録していたが、21歳はセ・リーグ最年少での達成となった。

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