広島堂林翔太内野手(32)が12日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約交渉を行い、1400万円増の6400万円(金額はすべて推定)で更改した。「選手から出た要望、僕個人から思ったことも伝えてさせていただきました」。新選手会長に就任したことで交渉時間は1時間20分に及び、そのほとんどがチームのことだった。

 

今季は途中出場が続いた序盤戦から徐々に先発出場を増やすと、終盤の9月12日ヤクルト戦からは4番に起用された。スタメン64試合含む100試合出場で打率2割7分3厘、12本塁打、35打点、OPS・784。「チームとして大きいのを打てる選手は少ないですし、僕自身そこで貢献できれば。来年はさらに打てるように、貢献できるようにと思います」。3年ぶり2桁本塁打を記録した長打力を磨くつもりだ。

 

シーズンオフの選手会納会で、来季から新選手会長に就任することが正式に決まった。来季は自己研さんとともに、チームをまとめていくことも求められる。「チームとしては5年ぶりのAクラスにはなりましたけど、優勝した阪神とあれだけの差をつけられましたので。1人1人どう思っているかは分からないですけど、力の差を感じたので、そこを埋めていかないと上(優勝)はない。僕自身もそうですけど、このオフしっかり1人1人が高い意識を持ってやっていけば、ちょっとずつ埋まっていくのかなとは思います」。来年1月には護摩行を行い、カブス鈴木とともに沖縄県内で自主トレを行う。言動とプレーで、チームをけん引する準備を進めていく。

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