巨人大城卓三捕手(30)が“新戦力7人衆”の手綱を取る。13日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、年俸8000万円から5000万円増の1億3000万円の単年契約でサインした。「まさか自分が(1億円に)なるとは思ってませんでしたし、大台になったのはうれしいですけど、その分やらなきゃいけない責任感もある」と引き締めた。

今季はキャリアハイの134試合出場、打率2割8分1厘、16本塁打でベストナインに選出された。個人としては堂々たる数字も、チームは2年連続Bクラス。チーム防御率もリーグワースト2位の3・39で「チームの防御率は改善していけたら。トレードや新人にも投手が多いので、キャンプから良さを引き出せるようにやっていきたい」と扇の要として課題に掲げた。

チーム防御率改善に7人の新戦力が鍵を握る。今オフ、チームは投手を続々と補強。ソフトバンクから高橋礼と泉、オリックスから近藤、現役ドラフトで阪神から馬場、ドラフトで1位西舘、2位森田、5位又木が加わる。新選手会長は「選手のみんながやりやすくできるように」と歓迎する。

今年の漢字には「一」を掲げて来季は「1位」にこだわる。「WBCでは世界一を味わえた。来年はチームとして日本一になれるようにしたい」。チームをまとめ上げ、銀座の優勝パレードをイメージした。【小早川宗一郎】