DeNA石田健大投手(30)が20日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4億円規模(金額は推定)の4年契約でサインした。

プロ9年目の今季は、自身5年ぶり3度目の開幕投手を務めるなど、23試合に登板し、4勝9敗、防御率3・97だった。

シーズン終了後には熟考を重ね、国内FA権を行使した。他球団からのオファーを待ち、11月29日にヤクルトと初交渉。DeNAとも残留交渉を続け、両球団と複数回交渉を重ねた。

関係者によれば、両球団ともに4年総額4億円以上の複数年契約を提示。年俸に限ればヤクルトが上だったとみられるが、悩みに悩んだ末に“横浜愛”で残留を決断した。

石田は「FAを行使させていただいてから、良いオファーを頂いた上で自分がこの世界でどれだけ評価されているのか、どれだけの選手か知りたかった。どこのユニホームを着て優勝したいかを考えたときにベイスターズの9年間、今までもお世話なってますし、そのユニホームで優勝しないといけないと思って決断させてもらいました」と心境を明かした。

会見では「優勝」への思いを繰り返し口にした。来季以降の優勝に向けて足りない部分について「投手がもっと出来ていれば。バウアーや東がいる中で、こうなるのは、僕みたいな立場がどれだけ勝ち星を重ねていけるかが大切になる。僕の勝ちと負けが逆転していれば、もうちょっと順位も上に行けたでしょうし、4、5、6番手(の貢献)が優勝するために必要な部分だと思うので、数字などで示していきたい」と力を込めた。

エース今永が、ポスティングシステムでのメジャー挑戦を表明。10勝を挙げたバウアーの来季去就も不透明な中、通算239試合に登板する経験豊富な左腕の存在は頼りになる。

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