かつて憧れたスターを胴上げする。巨人丸佳浩外野手が22日、“大トリ”で契約交渉に臨み、4億5000万円から減額制限ギリギリの38%減となる年俸2億8000万円でサインした。広島からFAで加入した18年オフからの5年契約を終え、変動制で新たに2年契約を結び「うまくいかなかった。今年に限らず5年間、なかなかチームに貢献できていない。また契約をいただけたので、期待に応えられるように来季から頑張っていきたい」と引き締めた。

阿部新監督のもと、再起を期す。ソフトボールをプレーしていた小学生時代には、右投げ左打ちの捕手としてプレー。背番号10の主将で阿部慎之助仕様のリストバンドを着用し、現役時代の指揮官の背中を追いかけた。東京ドームにもたびたび応援に訪れた。「子どもの頃に憧れていた人を胴上げしたいなという気持ちです」と胸を高鳴らせた。

今オフチーム最大減俸の1億7000万円の大減俸を受け入れ、レギュラー定着を誓った。プロ16年目の今季は97試合の先発にとどまり、打率2割4分4厘、18本塁打、47打点で加入後初めて規定打席にも届かず。「またレギュラーで出たい。やってやるぞというか、挑戦するような気持ちです」と定位置争いに燃えた。【小早川宗一郎】

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