日本ハム万波中正外野手(23)が将来的なメジャー挑戦意欲を示した。今季25本塁打で一気にブレークした“ロマン砲”は、日本ハムOBのドジャース大谷が今オフに結んだ超大型契約に感動。一プレーヤーとして目指すべき姿を大先輩に重ね合わせた。かつては現実的に捉えていなかった壮大な夢だったが、来季以降も実績を積んで目標に変えていく。

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万波は大谷から大きな刺激を受けていた。「やっぱり身一つで、それだけ稼ぐって本当にカッコいいなと思いますし、そこまでの過程に本当に頭が下がるなというか、そういう思いです」。スポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1015億円)でド軍と契約した球団OBの存在は、目指すべき道を照らしてくれる。「もちろん僕も、そういうところを目指したいです」。将来的なメジャー挑戦への意欲が出てきた。

名実ともに世界一のプレーヤーとなった大先輩のように、自分も世界最高の評価を受ける選手になりたい。「どんどん今までにないところを大谷さんが本当に切り開いていってくれている。後輩たちにとってみたら、すごい目標になる。少しでも、そういうところに近づけるようにやりたい」と思うのも自然な流れだ。

かつては夢を言葉にするのも慎重だった。1年目だった19年11月の沖縄・国頭での秋季キャンプ。視察に訪れたレンジャーズの関係者が「間違いなく最初に目に留まった」と万波の名前を挙げた時も「うれしいです」と笑顔も、言葉を選んで「大それたことは考えていないです」。

あれから4年。今季はパ・リーグ本塁打王まで、あと1本に迫る25本塁打をマークしてブレークした“ロマン砲”。「やっぱり1つのことを極めている」と尊敬する大谷が投打二刀流を愚直にまい進するように、万波は特別な長打力を磨いて自分の道を切り開く。【木下大輔】

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