中日OBで侍ジャパン投手コーチの吉見一起氏(39=野球評論家)が26日、来季の竜開幕投手の「推しメン」として高橋宏斗投手(21)を挙げた。

愛知・愛西市の佐織中学校で行われた野球教室に同校OBの広島栗林、中日根尾らと参加し、地元の小、中学生らと交流。開幕投手の話題を向けられ、高橋宏について「僕はあり、じゃないかなと思う」と太鼓判を押した。3年目右腕は今季25試合に投げて7勝11敗、防御率2・53、リーグ2位の145奪三振と成長ぶりを示した。

吉見氏は「仕事をした人間が、開幕投手をするものだと思う」と語った。2010年代にエースとして君臨。最多勝2度、最優秀防御率1度と、落合政権下の常勝中日を支えた。開幕投手は2年連続を含む3度務めただけに、言葉に重みがあった。開幕投手のライバルは柳、小笠原。今季規定投球回に達した竜の先発三羽がらす。「柳が試合を作れ、一番いいかなと思う。ただ、僕たちが中心になるという意気込みを出していかないと。宏斗とか小笠原がしてもいい」と続けた。

侍ジャパンは来年3月6日から欧州代表と2試合が組まれ、来年11月のプレミア12を見据え年齢制限なしのメンバーで臨む。今年3月のWBC世界一メンバーだった高橋宏も候補かと問われ、吉見氏は「もちろん」と即答した上で、「勝てる投球をまだ期待できない。投げる球は間違いなくすごい。(ピッチングは)すごい球を投げるコンテストじゃない。メリハリをつけられれば、簡単に負けない。試合は作れる」と課題も挙げた。自らがつけた背番号19を継承する、最速158キロ右腕の脱皮を心から望んだ。【伊東大介】

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