日本ハム山本拓実投手(23)が平均球速150キロ超えを目指して1月下旬に“韓国弾丸ツアー”を決行する。2月の春季キャンプ直前に韓国のトレーニング施設「SSTC」を訪問し、動作解析をしてもらう予定。日本ではネクストベース社(本社・東京)で同様の科学的なアプローチを受けて自主トレに励む新婚右腕。さらなる進化へ妥協せず、海を渡ってセカンドオピニオンを求める。

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結婚を発表したばかりの山本拓が1月下旬に渡韓する。新婚旅行ではない。目的は「動作解析です」。訪問するのは“韓国のドライブライン”とも呼ばれるトレーニング施設「SSTC」。現地では投球時における、さまざまな数値を計測した上で、目指す投手像へ向けたトレーニング法を提案してもらうことになりそうだ。

沖縄・宮古島で一緒に自主トレを行う元日本ハムのヤクルト高梨から、同施設の訪問を誘われたことがきっかけだった。「オフシーズンは気になったことを全てやると2、3年前から決めているので」と即決で「行きます」。合同自主トレ仲間の田中瑛とともに行くことになった。

国内でもネクストベース社で同様の動作解析を行っている。「それに基づいたトレーニングも個人のトレーナーを付けてやっています」。すでに着手済みのアプローチでも「違う角度から見てもらうのもアリ」と興味津々。今回は宮古島での合同自主トレ後に「1泊2日ぐらいで」とタイトな日程となるが、お構いなしだ。

期待する成果は平均球速のアップだ。「今年(平均球速)が149キロぐらい。リリーフなら、せめて平均150に乗せたい」と今オフに掲げる目標の1つを達成するための“韓国弾丸ツアー”。新たな発見、成長へのヒントをつかむための“日韓クロスチェック”で、新婚1年目の大飛躍へつなげる。【木下大輔】