ヤクルト高津臣吾監督(55)が、来季の“暫定”守護神に田口麗斗投手(28)の名前を挙げた。「ほぼ何もなければ、まあ田口になるんじゃないですかね」。昨オフ、2年連続で20セーブ以上を記録していたクローザーのマクガフが退団し、23年シーズンから田口が後ろを継承した。不慣れなポジションながら、今季リーグ2位の33セーブをマーク。50試合で3勝5敗、防御率1・86と安定した数字を残し、文句なしで“続投”となった。

指揮官は続けた。「投げれば投げるだけ、今年1年通してしっかりとその座を守り抜いたというかね、しっかりとクローザーの役割を果たしたというところは、こちらも尊重してあげなきゃいけないんじゃないかなと思ってます」と信頼を寄せている。

田口は21年の開幕前にトレードで巨人からヤクルトへ移籍。同年は開幕ローテ入りを果たしたが、シーズン途中にリリーフに転向。昨季まではさまざまな役回りで、チームの勝利に貢献してきた。今季途中には国内FA権を取得したが、行使せずに残留を決断。田口自身、高津監督が現役時代に守ってきた守護神で結果を残すことにこだわりを持っている。来季は胴上げ投手を夢見て、9回を死守する。【栗田尚樹】

【関連記事】ヤクルトニュース一覧