阪神高橋遥人投手(28)が同郷の先輩岩崎優投手(32)との“静岡絆リレー”復活に決意を込めた。

29日、地元静岡・草薙球場での「静岡県人会『野球教室』」に参加。先輩左腕を含む静岡出身のプロ野球選手らで、小学6年生180人と交流した。終了後のあいさつで高橋は、子どもたちへ宣言した。「来年はたくさん僕の姿をテレビで見せられるように頑張るので、応援よろしくお願いします!」

昨年4月に左肘のトミー・ジョン手術、今年6月には「左尺骨短縮術」と「左肩関節鏡視下クリーニング術」を受けてリハビリ中。来季からは育成契約を結び、支配下への返り咲きを目指す。現在は患部の痛みも取れており、ブルペン投球もすでに再開。復帰への段階を進めている。後輩の力強い宣言には岩崎も「結構なよなよした性格ですけど、そこに関しては強気というか、ハッキリと言っていた。期待できると思う」と太鼓判を押した。

11月25日に甲子園で行われたファン感謝デーでは、軟式球を使ったミニゲームに“登板”。キャプテン岩崎の粋な計らいだった。「ピッチャー高橋」のコールにはスタンドから大歓声が起こった。岩崎は「すごい歓声をもらっていた。公式戦になるともっとすごい声援が登板の時にはあると思う」とイメージする。

これまで2人の同日登板は全16試合。高橋-岩崎から当時の守護神スアレスにつないだ、21年10月14日巨人戦の1安打完封リレーが最後だ。岩崎は同郷リレーの再現へ意欲を問われると「もちろんです」と笑顔。高橋も「岩崎さんの前で投げられるように、また元に戻れたら」と目標のひとつに掲げる。

高橋は今オフ同球場で行われる岩崎が率いる合同自主トレにも「何日間は」とスポット参加する予定。師匠につなぐその日を目指し、来季は完全復活だ。【波部俊之介】

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