石川県出身の中日石森大誠投手(26)が5日、ナゴヤ球場で悲痛な思いを抱えながら自主トレを行った。1日に発生した能登半島地震で羽咋郡宝達志水町にある実家の両親と祖父が被災。家族の無事は確認されたものの、多くの被災者が発生している故郷の現状を憂慮した。

夕刻の地震発生時、名古屋にいた左腕は直後に実家に連絡。不通が続き、最初に母の無事が確認できたのは午後8時くらいだったという。「山の方に逃げていたということで、父と最初は連絡が取れないということで心配でしたが無事でした」と当日の経緯を説明した。

昨季は1軍登板がなく、勝負の3年目を迎えた左腕は「家族は1日を避難所で過ごし、今は自宅にいるようですが、多くの方が大変な思いをしている。今も自分に何かできることがないか考えながら過ごしています。まずは1日の思いを忘れず、練習に取り組んでいきたいと思います」と神妙に語った。