巨人坂本勇人内野手(35)が12日、那覇市内で自主トレを公開した。

元ソフトボール代表監督の宇津木妙子氏(70)が“臨時コーチ”として訪れ、鬼ノックを受けた。内野を駆け回るアメリカンノック。気温約18度の暖かな沖縄の日差しの中、ソフトボール流の激しい練習メニューを消化し、坂本は「まじヤバいです。いつも自分たちの考えてるメニューでも追い込んでたつもりなんですけど、さらにしんどいことできた」と体から汗があふれた。世界を知る闘将とは、かねて食事に行くなど親交があった。「僕が若い時から、球場に来た時にいつも声かけてくれる。お母さんみたいな存在。本当に厳しく叱咤(しった)激励いただける。本当ありがたい」と感謝した。

今季から三塁に挑戦する。キャッチボール、ノックでは昨季までのモデルより一回り大きいグラブを使った。「打球もショートより、ちょっと癖のある打球が多い。安心感というか、なんか大きい方がいいのかなって感覚的には思います」と体になじませる。もともとグラブはあまり変えてこなかっただけに「もしかしたら、また去年のやつのままかもしれないです」。試しながら、三塁・坂本の最適な相棒を見つける。

昨季は116試合出場の打率2割8分8厘、22本塁打、60打点だった。今季は19年以来、5年ぶりの「全試合出場」を目標に掲げる。「全試合に出るっていうような気持ちで、シーズンに入るまでに準備をしていかない」とけがをしない体を作り、チームのけん引していく。

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