太るのやめるの、や~めた。ロッテ和田康士朗外野手(24)が13日、埼玉・浦和の球団施設で自主トレを公開。毎オフ、増量に取り組んできた。現在の体重を聞かれると「答えていいんですかね」と、少しためらった後、「年末に量ったときは69キロです」と、70キロを切ってしまったことを告白した。

身長185センチで、体重は公称77キロ。ただ、それはプロ入り後最大の数値。実際は昨秋時点で72キロだった。1日6食にしたり、白米3合を食べたりしても太れなかった。悩むぐらいなら、いっそ「極端に減らなければいい」と考えを改め、このオフを迎えた。

ところが、昨年10月末に左肘をクリーニング手術。その後、体重計に乗ったところ、69キロだった。「さすがにやばいと思って。体重のこと、やっぱ気にしなくちゃいけない」と危機感を覚えた。心強い味方があった。正月に実家に帰省。連日、お餅を「結構、大きいお皿にどーんときて。何個か覚えてないですけど」というほど食べたという。お気に入りは、きな粉餅。そして、トースターで焼いてからの砂糖じょうゆだ。「もう72キロぐらいに戻しました。本当、気にしなかったら、とことん落ちていっちゃうなあと」。中年の報道陣から思わず「うらやましい」と声が漏れたが、プロで1シーズン戦う和田にとっては切実な問題。正月の伝統、お餅でひとまず体重を戻すことに成功した。

左肘の経過は順調で「バッティングは、もう10割に近い。あとは投げることを、ちょっとずつ上げていく感じです」と明るく話した。球界屈指の俊足。定位置奪取には「一番はバッティング」と、この日は室内でマシン打撃を行った。しっかり振り切った当たりを披露。キャッチボールの距離は塁間ほどにとどめたが、ピュッと投げられていた。

14日が25歳の誕生日。年男最終日に「25歳は、若手ではない数字になってくる。焦らないと。若手だからっていう理由は、もう利かなくなる。スタメンで出られたら」と、自覚を胸に誓った。

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