広島新井貴浩監督(46)が18日、和歌山の高野山清浄心院で護摩行に臨んだ。正午前にけさを身にまとって本堂入り。池口恵観大僧正(87)が約1600本の護摩木をたく中、次第に火力を増していく火柱は2メートルを優に超えた。不動明王の御真言を唱え続け、約1時間30分の苦行を完遂。新井監督はいすから立ち上がった時に一瞬ふらつくなど、赤く腫れ上がった表情が過酷さを物語っていた。

04年から21年目を迎えた護摩行を終えた指揮官は、意識がもうろうとする中で「レギュラーになりたいという気持ちで恵観先生のところに来ました。そして次は、優勝したいという気持ちで来ました。そして今は監督という立場でチームを優勝させたい、日本一になってたくさんのファンの皆さまに喜んでもらいたいという思いで、護摩行をやらせていただきました」と説明した。

護摩行中には昨年と同様に池口大僧正から「広島優勝、心願成就」が唱えられ、自らも声を大にして祈願し続けた。新井監督は「先生は(今年11月で)88歳になられてもこうして現役で毎日死と隣り合わせの護摩行をやられている。尊敬していますし、先生のお姿を見て自分もまだまだやらないといけない。一生『死ぬまで勉強、死ぬまで挑戦だ』という気持ちで頑張っていきたいと思います」と決意をにじませた。

【関連記事】広島ニュース一覧