たこ焼きパワーでタコらせる。DeNA平良拳太郎投手(28)が21日、同僚の入江大生投手(25)、藤田一也育成野手コーチ(41)らと横浜市内のホテルでトークショーに出席。沖縄生まれの緩さ全開右腕が、15倍以上の応募倍率を勝ち抜いた300人のファンを独特なトークで盛り上げた。

野球用語で「凡打」の意味を持つ「タコ」を今季は平らげ続け、目標に掲げる2ケタ勝利を目指す。

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平良が思い付いたように口を開いた。「タコ食べようかなと。相手をタコれるように」。ファンからの「シーズン中に我慢していること」の質問に、悩むこと5分。先に回答した藤田育成野手コーチが「タコは食べなかったです。打てなかったときに4タコ、5タコ…と言うので。シーズン終わって最初に食べるのがたこ焼きでした」とタコの話題を出すと、すぐさま飛び付いた。

“タコ食い”には慣れている。「築地銀だこ」のたこ焼きが大好きで、スタンプもしっかり収集。赤カード、銀カードの段階を軽々クリアし、合計56スタンプが必要なゴールドカードまでランクアップした。6個入り以上のたこ焼き1舟につき1スタンプのため、最低336個以上のタコを平らげたことになる。「60個以上、いや60舟以上は食べてます」と胸を張った。マヨネーズは苦手で、ソースがたっぷりかけられたたこ焼きを次々と味わっていく。

マウンドからも打者を順番にタコらせる準備を整えている。昨季は右肘のトミー・ジョン手術から復帰して4勝4敗、防御率3・49だった。「2ケタ勝つということが一番の目標」と大台を見据え、今オフは地元・沖縄の自主トレで徹底的に追い込んだ。多い時は400メートルを16本のインターバル走などで体はヘトヘト。「1年間やるために追い込んでやらないといけない」と踏ん張った。

ローテーションの座をからめとる。昨季は故障明けということもあり、中10日など間隔を空けた登板も多かったが「(中6日でも)特に不安はない。中10日でも6日でも行けと言われた時に行ける準備をして入っていけたら」と歓迎し「27タコできるように頑張ります」とニヤリ。今年は「タコパ」で験を担ぐ。【小早川宗一郎】

<球界の主な験担ぎ>

◆おきよめのスプレー 平良と同い年のDeNA東は妻から贈られたおきよめのスプレーを左肘、左肩、頭にかけていた。

◆ロン毛 西武高橋が21年、験担ぎに開幕から髪を伸ばし、5連勝含む10戦負けなしでロン毛が定着。

◆赤パンツ 阪神の矢野前監督が監督時代、験担ぎのためにはいていた。後にグッズ化された。

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