巨人阿部慎之助監督(44)が新外国人ルーグネック・オドーア外野手(29=パドレスFA)の“マン振り”を容認する。25日、予防接種とキャンプ準備のため川崎市のジャイアンツ球場を訪れた。助っ人の起用構想として「(打順は)6番、7番にいてくれたら不気味かなと思う。和真のあとにいいバッターを置かないと勝負してもらえないというのもあるし、そういうことも、いろいろと考えてみようかなと思う」と明かした。

メジャー通算178発の破壊力に最も期待を置く。「助っ人でとったわけだからね。小細工いらない。ホームランか三振でいいよと言ってあげたほうがいいかなと」とストロングポイントを優先させる。自身の現役時代の経験からも「好打者もやっかいだけど、それよりも長打は脅威だからね」とも付け加えた。

守備については右翼での起用を通達済みでオドーア本人も了承しているという。メジャーでは右翼で9試合のみの出場も「素晴らしい外野守備コーチがいますから。1個や2個、凡ミスしても3本打ってくれれば」と楽観的に構える。全力プレー、ハッスルプレーもオドーアの持ち味として評価する。「メジャーリーガーだったプライドもあるだろうから、そういうことも若い選手たちにいろいろ伝えてほしい」とチームへの還元にも期待した。

来日時期はビザ申請などの手続きが整い次第となる。「2、3週間かかるかもとも言っていたので、沖縄にずれ込んでしまうかもしれない」と、もうしばらく時間を要する模様だ。【為田聡史】

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