中日根尾昂投手(23)が沖縄1軍キャンプ第1クール最終日の4日、フリー打撃の打撃投手を務めた。

岡林、上林の左打者相手に39球。最初は球がうわずったが修正し、安打性5本で締めた。登板前にはブルペンで31球、登板後には53球をブルペンで“おかわり”投球。合計123球の熱投を披露した。

相手にあらかじめ球種を伝え、直球にフォーク、カーブを交えた。岡林への序盤はボール先行の場面もあったが、上林に代わったあたりでは球をストライクゾーンに集めた。「ばらつきはあったが、2巡目(の上林)はある程度投げられた」。自身では第2クールのフリー打撃に登板するつもりで調整していたが、首脳陣の指示でこの日になった。予定が変わった中でのこの結果には、満足した。最速は141キロをマークし「結構、出てたんだ」と表情を緩めた。

22年シーズン途中、投手に転向。2軍でスタートした昨春キャンプでは制球に苦しんで、実戦登板も回避。シーズンも出遅れ、終盤に先発登板2試合に終わった。苦難の春季キャンプから1年がたち、大塚投手コーチは「(打撃投手で)前にネットがあって投げづらさもあった。ブルペンでの(追加投球で)修正はできた。現状では十分です」と合格点を与えた。今季の第1目標は「先発でのプロ初勝利」。開幕ローテーション入りへ、猛アピールは続く。【伊東大介】

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