侍ジャパン井端弘和監督(48)が巨人の4番と若きエースを、投打の軸に指名した。6日、宮崎キャンプを視察に訪れ岡本和真内野手と戸郷翔征投手と対面。3月の強化試合、11月の「プレミア12」を見据えた12球団行脚で、直接コミュニケーションを取った同監督は「岡本選手は当然ジャパンとしても軸。戸郷投手も前回(WBC)中継ぎだったけど先発した山本投手、今永投手がメジャーに行くのでそこに割って入ってきてほしい」と構想を口にした。

次世代を担う2人の侍に、シーズンを通して熱視線を送り続ける。3月6、7日の強化試合欧州代表戦(京セラドーム大阪)では、同2、3日に台湾遠征を行う巨人からメンバーを選出しない見込み。特に遠征で登板予定の投手陣は、日程的に厳しく回避した。その中で戸郷への評価は高く、昨年3月のWBCでの第2先発からの“昇格”を構想。「それだけの力はある選手。馬力もありますし、経験もね。レギュラーシーズンでいい成績出してくれれば、当然そこに入ってくる」と思い描いた。

すでにロッテ佐々木のプレミア12へのオファーを明言し、内定の意向を示すなど着々と準備を進める。打線では主軸に添えたい岡本和から「頑張ります」と言われたという。「一言ですけど、元々多く語らないですが、すごく代表に入りたい気持ちは伝わってきたので、ありがたい。右打者は貴重ですしクリーンアップに入ってきてほしい」。侍にも新風を吹かせる。【栗田成芳】

▽巨人戸郷(侍ジャパン井端監督から先発の軸として指名を受け)「狙いたいし選ばれたい。長いイニングを投げられるところは僕の特徴。世界大会でいろんなバッターと長く対戦できることはすごくいいメリットが生まれると思う」

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