「ソマヒデ」。夢の三遊間が見られるかもしれない。ヤクルト内山壮真捕手(21)が、シートノックで初めての場所に向かった。

村上のいる三塁へ。「違和感はなかったです。背中にランナーいるんで、そこの難しさはありましたけど、1個1個勉強しながら」。グラブは「えっと、ずっと用意してました」と淡々と話すと、横で聞いていた長岡が目を丸くした。「ビックリしたわ! お前! 貸したやろ!」。先輩のツッコミにも動じない内山は「はい! 借りました!」。何事もなかったかのように、ポーカーフェースで説明した。

高校時代は遊撃手、捕手としてプレー。プロでは捕手、外野手として幅を広げている。これまで出場がなかった三塁で出場となれば、三刀流となる。「出場機会を増やすのがやっぱ一番だと思う」。練習用グラブを貸した長岡は「試合で使ってないやつなので、欲しいならあげますよ」と笑顔だった。遊撃の位置から見た、三塁手・内山のプレーは「普通にうまかったですよ」と、優しい目で話した。内山は「チャンスだと思うので生かしたい」と言葉に力を込めた。ソマヒデで、勝利のハイタッチをする日が来るかもしれない。【栗田尚樹】

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