ソフトバンク近藤健介外野手(30)が16日、宮崎春季キャンプ第4クール2日目で全体練習に復帰した。7日に体調不良で離脱。宿舎療養から12日に復帰し、3日間は別メニュー調整となったが、ようやくチームに合流した。「問題なくこなせた。ある程度は出力も出して、しっかり動けていた」と全快宣言した。午後のランチ特打では快音連発した。

今季はつなぎ役を意識する。昨季はポイントゲッターとしてリーグトップの87打点をマーク。オフに西武から山川が加入し、柳田を含め打線に厚みが増した。近藤は「2人の前を打ったら強いんじゃないですか。出塁率を稼いで、塁に出て2人に回す。そういうタイプの打者だと思う」とイメージを膨らます。さらに、2番近藤の可能性について自ら言及。「2番と5番じゃやることは全然変わる。そこの打撃の変化を変えられるような準備、頭の準備を大事にしたい」と臨機応変に対応する。

開幕前には国際舞台も控えている。14日に3月6、7日の欧州代表戦(京セラドーム大阪)侍ジャパンに選出された。30歳代の選出は年長クラスで、大学生4人が抜てきされるなど若手を引っ張っていく立場でもある。「どんどん世代が変わっている。これから日本が強いままでいるために、僕たちがつないでいかないといけない。そういうところも大事な役割」。17年に初のトップチーム入りし、今回で日の丸を背負うのは5度目。実績十分なだけに、強い自覚を示した。

今年11月には2連覇がかかるプレミア12も開催される。「成績で選んでもらえるような成績を出したいと常に思っている」。24年の目標には全試合出場、長打率5割超えを掲げた。球界を代表するバットマンが、侍もタカも引っ張っていく。【佐藤究】

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