オリックス吉田輝星投手(23)が、17日の練習試合・日本新薬戦(宮崎市清武)で移籍後初の対外試合での登板に臨む。「半ドン」となった宮崎春季キャンプ第4クール3日目の16日は、キャッチボールなど軽めの調整でゲームに備えた。右腕は「2イニングなので、練習中の変化球も全球種を使って投げたい」と力を込めた。直球に、スライダー、カーブ、カットボール、ツーシーム、フォーク、チェンジアップを試し、首脳陣にアピールする

中嶋監督から昨オフ、今キャンプで助言をもらった「体重移動」を意識したフォームも固まりつつある。12日の紅白戦では1回完全投球ながらバランスを課題に挙げていたが、「練習の出力の中では、全然崩れることがなくなってきた。それが固まれば変化球のリリース、コントロールも安定してくると思う」。

今キャンプ途中からは日本ハム時代から続けてきたワインドアップを封印し、セットポジションのみのフォームへの変更に踏み切った。「(左)足を上げて投げる」ことを体重移動のベースに置いており「ワインドアップはちょっとバランスを崩すので、1回やめてみて。それでもちゃんと出力は確保できているので」と手応えをつかんでいる。

プロ入りから6度目となる春季キャンプで「ちょっとずつ(状態を)上げられて、新しい取り組みを始めたというのもありますけど、すごく充実したキャンプになっているのかなと思います」と晴れやかな表情を浮かべた。新天地での覚醒へ、着実に歩みを進めている。【古財稜明】

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