「新庄チェックin国頭」が実施された。日本ハム新庄剛志監督(52)が22日、今年初めて2軍の沖縄・国頭キャンプを視察。まずはブルペンへ足を運び、ドラフト1位の細野晴希投手(21=東洋大)をチェック。「投げる前のグラブのポジションの位置は変えたほうがいいよ」。投げ終わりのルーキーに気になったポイントを、その場で伝えた。

わずか10球ほど見た時点で細野の“クセ”を見抜いた。「バッターから見て、球種によって手首が何センチか見えたり見えなかったりするのでは球種がばれてしまう」。途中で撮影した動画も確認しながら、現役時代の“クセ見抜き法”を駆使して即座に改善点をあぶり出した。「真っすぐは(手首が)ちょっとグラブが入る、スプリットは手首が出てくる、とか。今のうちに直そうかって」。実戦デビューはまだ先だが、じっくりと完成度を高めるために金子2軍投手コーチと改善するよう指示した。

グラウンドでは斎藤のライブBPをチェック。昨春のキャンプ初日の紅白戦で負った右膝前十字靱帯(じんたい)断裂から復活した右腕は抜け球もあったが、最速154キロを記録。「勝ちゲームで投げてほしい投手。この時期に154キロを投げられる投手はあまりいない」と高評価した。

短期と長期の視野を使い分け、現状把握を行った新庄監督は「毎日、ファームの選手の動きはチェックしている。(試合で)結果が出ていなくても練習態度や雰囲気、打球スピード、ボールのキレとかを見極めて使えると思ったら呼ぶので」。開幕へ向けて2軍からの“大どんでん返し”に期待した。【木下大輔】

▽日本ハム細野(ブルペン投球後に新庄監督から助言)「セットポジションの時のグラブの位置についてアドバイスをもらっていました。指摘されたというか、僕が変えた方がいいなってずっと思っていた。大学では抑えられていたけど、プロになったら、そういう癖は見抜かれちゃうので。(金子2軍投手コーチからは)投げながら(グラブの位置を)探していこうって言われました」

▽日本ハム斎藤友貴哉投手(新庄監督の前で約1年ぶりに打者と対戦して最速154キロ)「すごい緊張したけど、自分の中で投げられただけでも100点満点です。(リハビリした)1年間、早かったんですけど、今日は遠足に行くような気分で前日ぐらいからちょっと楽しめた。新庄監督、3年目。日本一、まずリーグ優勝。男にします。実質日本ハム1年目ぐらいですけど、皆さんの記憶に残るような投手になります」

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