西武のA班南郷キャンプが25日、全日程を終えた。今季から背番号10に変更した佐藤龍世内野手(27)は「いい感じです。去年からの引き継ぎができてる分、さらなる上積みができています」と良い手応えで27日からの対外試合に入る。

春先は第3捕手候補でもあったユーティリティー選手は昨秋、三塁の定位置をほぼ手中にした。91試合で打率2割6分3厘、出塁率3割9分。「兄さん」と慕う森友哉(現オリックス)の「10」を引き継いだ。ともに自主トレもする間柄。「まぁ、うれしいんじゃないですか」と照れる。

選手会副会長にも就任した。10番はアマチュアなら主将の背番号。次期リーダー候補の1人は責任感の芽生えについて「ないです」とまた照れるが、キャンプでも声を張り続け、松井監督が「活気あるキャンプ」とした雰囲気作りの一翼を担った。「自分との闘いに勝てれば、シーズン終わった時に笑えると思うので」と歓喜への道筋を描く。

高校では投手もやった。遊撃以外どこでも守る。でもキャッチャーミットは持ってこなかった。「誰が見てもサードは佐藤だなって言われるような成績を出すだけですね」。譲らない居場所にする。【金子真仁】

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