オリックス宮崎キャンプの27日、臨時投手コーチして球団OBの能見篤史氏(44)の指導が始まった。期間は28日までの2日間。さっそくブルペンに向かい山田、富山ら自身と同じ左腕を中心に、熱心に指導。「何かプラスになってくれればという思いで、いろんな選手と話しました」。その中で、リーグ4連覇を狙う投手陣全体的に「違和感」もあったという。

「もともと強い球や質のいい球を投げていた選手が、今年はそこにあまりたどり着いてないと感じた。いい方向に行ってくれたらいいなというのもあったので、特に知ってる選手にはけっこう声をかけるようにした。山本由伸投手と山崎福也投手が抜けて、チャンスととらえている選手が非常に多い。そこは本当に頼もしい」と話した。

能見氏は阪神から20年オフに投手コーチ兼任選手としてオリックスに移籍し、22年の引退まで同ポジションに就いて指導にも尽力していた。中嶋監督は「忙しい人なんで。言ってみたら成功した」とオファーを出したことを明かし、「自由に動いてもらえたら」と期待していた。