巨人ドラフト1位西舘勇陽投手(21=中大)が人生初の海外で濃密な1日を過ごした。1日、台湾・台北ドームで2日中信ブラザーズ戦、3日楽天モンキーズ戦に向けて練習。集まった現地テレビカメラは18台、報道陣は80人。台湾の野球熱を全身で感じ取った。

いつもと違う雰囲気の中で、阿部監督との初のキャッチボールも行った。相手がドラフト5位又木鉄平投手(25=日本生命)から、いつの間にか指揮官に変わった。「緊張しましたが、できるだけ暴投ないように」と気を引き締めながら腕を振った。最後は阿部監督が座り、“中大バッテリー”も実現。細かな制球、球の回転の助言を受け「捕手目線でたくさんのプロの球を見てきた監督からのアドバイス。すごく貴重でいい経験」と感謝した。

宿舎から台北ドームへ移動するバスから窓の外を眺め、スクーターが道を覆いつくす風景にも現地の空気を感じた。3日楽天モンキーズ戦で中継ぎ登板する見込みで「前回の課題だった決め球、変化球の制球」とテーマを設定した。台湾でも結婚の話題が飛び交うドジャース大谷の花巻東の後輩。世界に名が知られるような存在へと成り上がっていく。【上田悠太】

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