幸せいっぱいの後輩に祝砲を上げる。ソフトバンク近藤健介外野手(30)が電撃結婚を発表したドジャース大谷翔平投手(29)を祝福した。日本ハムでは5年間ともにプレー。昨春のWBCでは一緒に日の丸を背負い、世界一に貢献した。近藤は今季初のオープン戦となる2日DeNA戦(北九州)に向けて「大谷にささげる1発を打ちたい」と誓った。

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かわいい後輩の電撃発表から一夜明け、近藤は海を越えた“祝福アーチ”を力強く誓った。

「大谷にささげる1発を打ちたいなと思います」

2月29日。日本ハム時代に5年間プレーした1学年下のドジャース大谷が結婚を発表した。昨春のWBCではともに日本代表として世界一に貢献。公私ともに親交は深いが「発表で知りました」と予感すら感じなかった。これまでは「『結婚早くしたい』とずっと言ってましたよ。それは言ってましたけど…。女っけはなかった」と笑顔で証言する。

常に野球とは真摯(しんし)に向き合い、ストイックさで知られる大谷。それだけに「あいつの行動を見ていたら一生、結婚できないなと思ってました。すべてを野球にささげている。だから良かったです。めでたいことですし、お互い支え合ってやっていってほしい」と表情を緩ませ、祝福とともにエールを送った。

今季初めてのオープン戦となる2日DeNA戦での1発を狙う。舞台は北九州。同地での思い出は大谷が放ったインパクト大の本塁打だ。16年5月17日。21歳大谷が史上最年少記録となる5戦連続本塁打をマーク。「翔平がどでかいホームランを打ったことは覚えています」と忘れられない。

宮崎キャンプでは出場した実戦4試合で11打数4安打、本塁打こそ出ていないが打率3割6分4厘の数字を残した。この日の全体練習ではフリー打撃で快音を連発。自身は19年の3月に一般女性との結婚を発表し、同発表後初のオープン戦では1発を放っている。今回は後輩にも祝砲を打ち上げられるか注目だ。【佐藤究】

◆大谷の北九州での本塁打 プロ4年目の大谷は、16年5月17日ソフトバンク戦に3番・指名打者で先発した。1回1死一塁で、バンデンハークの1ボールからのスライダーを強振。中堅左へ突き刺さる先制8号2ランを放った。5試合連続本塁打は、81年ソレイタ5試合連続以来35年ぶり。21歳10カ月での達成は、史上最年少となった。大谷は試合後、年少記録について「知りませんでした」と淡々としていた。

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