こちらは快調&順調! 阪神の村上頌樹投手(25)と西勇輝投手(33)が教育リーグ・ソフトバンク戦(鳴尾浜)でそろって貫禄を見せつけた。昨季セ・リーグMVPの村上は雨天中止によるスライド登板の影響なし。4回無失点、6奪三振と圧倒した。

「四球なしでいけたし、直球で空振りをとれたのが一番大きいですね」と自ら合格点。最初3回はパーフェクト。走者なしでのクイック投球も試した。「まだ今年やっていなかったので。打者との間合いとかもやっていかないと」。最速148キロの速球中心で押す配球でも結果を出した。

圧巻は9回。2死三塁からリチャードを速球で押した。投げるたび「ヨシッ!」と声が漏れる熱投。最後は低めフォークで空振り。本塁を踏ませなかった。「(併殺で)2死三塁になって、ほっとしやすいので集中し直す意味でしっかり投げました」と本気でねじ伏せにかかった。リチャードとは22年まで2軍で何度も対戦。立場は大きく変わった。「1年でこんなに変わるかなと。風格が出てきた」と和田2軍監督。主戦場だった鳴尾浜が、全く似合わない投手に成長した。

青柳と並ぶ開幕投手候補。一方、岡田監督が1年戦う上で最も重要視する火曜日(6連戦の初戦)も同等の重みを持つ。8日に先発する先輩右腕の状態などを見ながら、登板日が決まっていく見通しだ。

先発したチーム最年長の西勇も不安を吹き飛ばした。今年初の実戦だったが、抜群の制球力で3回を1安打無失点。2月に右ふくらはぎの張りでペースを落としたが「動作確認とか、今までしてきていなかったことができているのでだいぶプラス。今日は意図のあるボールを投げたかった」と納得。最強ローテを支える男たちが、きっちり段階を踏んだ。【柏原誠】

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