開幕投手に内定している阪神青柳晃洋投手(30)が無失点投球で、順調な仕上がりを見せた。中日とのオープン戦(バンテリンドーム)に先発。今季最長6回を投げ、4安打無失点の安定ぶりだ。

「全体的に調子は良くなかったですけど、ストライクはしっかり取れた。良かったかなと思います」

同じセ・リーグの中日に対し、普段と違った攻め方で勝負。捕手坂本とは毎イニング会話を重ねた。クイックや緩急を使いながら84球。「高低(の投げ分け)が全然」と反省しながらも、淡々とゼロを重ねた。

4回1安打無失点と好投した8日ヤクルト戦以来の登板。2月17日の練習試合楽天戦も含め、今季の実戦は3試合11イニングで、無失点を継続している。

「無失点でいけたのはいいこと。今日みたいに試合前のピッチングが悪くてもゲームをつくることができたのは1つの収穫」

相手の先発オーダーは9人中6人が左打者。シーズン同様、青柳対策を敷かれた中での好投だ。岡田監督も「何とかな、左も抑えとったし」と評価。2年連続の大役へ、日に日に信頼は高まる。

次回登板は22日のオリックス戦(京セラドーム大阪)になる見通し。2週間後に迫る開幕まで、残す登板は1試合。限られた時間で、さらに状態を突き詰めていく。

「投げ分けもそうですし、カウント作りもそうですし。ヒットにされたボールはコースより中に入ってしまったり、投げミス。そういう確率を減らすという所を、詰めていけたら」

本番モードのチーム同様、さらにギアを上げていく。【波部俊之介】

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