オリックスの新外国人アンドレス・マチャド投手(30=ナショナルズ)が、苦しいブルペンの救世主となりそうな雰囲気だ。ロッテ戦は7回2死走者なしから登場。高部を155キロの内角直球で難なく空振り三振に仕留めた。これでオープン戦全3戦で無失点だ。

「今日と明日、投げるという意味。この状況から投げるのが自分の仕事かなと思った」。イニングの途中からの登板の意図を、17日ヤクルト戦(神宮)での登板も含めた連投テストだと明かした。独特の風が吹くZOZOマリンでの予行演習も終了。「すごくいい感覚で投げられた」と満足そうだ。

ブルペンでは2人のセットアッパーの先行きが不透明だ。宇田川は右肩痛で開幕1軍を断念。山崎もコンディション不良で10日の2軍戦で実戦復帰したばかり。抑えの平野佳につなぐ人材として、マチャドは心強い。厚沢投手コーチは「そこを投げられる投手はたくさんいた方がいい。マチャドもその1人」と話した。

「チームの力になれるよう頑張るだけ。早く開幕を迎えたい」。ベネズエラ出身で、昨季までメジャーで3年連続40試合登板をクリアした右腕。5日の中日戦では球団外国人最速タイの159キロも計測している。10日ヤクルト戦では志願の回またぎも経験。本番を想定し、着々と備えている。【大池和幸】

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