ソフトバンク栗原陵矢内野手(27)がオープン戦2号ソロなど2安打2打点と復調の兆しを見せた。6回に阪神伊藤将から中前に適時打、8回は先頭で石井の初球真っすぐを右翼席に運んだ。一時は1割台に沈んでいた打率は2割2分9厘まで回復。ただ2試合ぶりの1発にも「なんかしっくりハマってないです」と打撃フォームに納得がいかない様子で、「うまくピッチャーとの勝負に集中できていない」と打ち明けた。

24年型の打線は栗原がカギを握る。小久保裕紀監督(52)は「栗原の状態が上がってくれば、もう少し(オーダーの)選択肢は増える」と話した。19日の阪神戦から始まった本番モードのスタメンは、2試合連続で5番に近藤を起用。出塁率の高い近藤を2番に据える考えもあるが、今は4番山川の後を打つポイントゲッターを託している。栗原が完全復調して5番で起用できれば、2番近藤というオプションが可能。首脳陣はさまざまなパターンを模索している。

栗原は「僕が打てればこのチームはすごい。しっかりやらないと」と役割を自覚しており、この試合を不振脱出のきっかけにしたいところ。「打てている以上は気分が良くなると思いますし、打てないよりは絶対にいい」。昨年のオープン戦では12球団トップの打率4割1分5厘と打ちまくり、開幕4番の座を射止めた。今季の目標は初のシーズン100打点。「自分次第です」と引き締めた。【只松憲】

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