右膝の違和感で登板を回避していた楽天荘司康誠投手(23)が、完全復活を印象づけた。1回、巨人先頭の佐々木をスプリット、続く門脇はカーブで空振り三振に封じ、梶谷にはこの日最速の外角高め154キロで空を切らせた。2回は4番岡本和もスプリットで仕留め、4者連続空振り三振の好発進。「すごく久しぶりの実戦にしてはいいものが出せた」。4回途中61球を投じ、2安打無失点6奪三振と結果を残した。

まさかの緊急降板だった。9日日本ハム戦(静岡)で右膝の不調を訴え、予定の5回を投げられずに1回でマウンドを降りた。軽傷だったが、登板予定の16日ヤクルト戦(神宮)を回避。2週間ぶりの実戦となったが「今日はシーズン仕様というか、全力を出せるかなというところも自分の中でチェックして、いい手応えだった」とうなずいた。

開幕投手の早川隆久が、前日の巨人戦で5回途中2安打1失点9奪三振と好投した。その姿に「すげえな」と刺激を受けたという。早川に続き開幕2戦目となる30日西武戦(楽天モバイルパーク)での先発が濃厚。「コンディション的に問題なければやれる自信はある」。右のエース候補が、仙台のマウンドでも圧倒的な投球を披露する。【山田愛斗】

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