阪神大竹耕太郎投手(28)が、開幕2戦目の巨人戦(東京ドーム)の先発を確定させた。オープン戦ラスト登板のオリックス戦(京セラドーム大阪)で5回1失点。4安打、1四球にとどめ内容も上々だった。

岡田監督は「よかったな。これでひと安心やな」と安堵(あんど)。「5回までいってくれたからな。もう調整や。1週間な。(中)6日というか」と、このまま1週間後、30日のマウンドを託すことを決めた。この日2番手で登板した門別と争っていたが、昨季12勝左腕が危なげない投球を見せ、勝負がついた。

今季は1月に左肩のガングリオン(良性のしこり)を除去し調整が遅れていた。3月に入り初実戦。前回16日の中日戦(バンテリンドーム)は5回5安打2失点で納得していなかった。昨年の日本シリーズ以来となるオリックス打線に対し「いい打線ですけど、自信を持って真っすぐを投げられました」。岡田監督も「伸びてるんやろうな、低めがな。バッターの見送り方見てると、ボールいってるという感じやもんな」と直球の質を評価した。

現役ドラフトで阪神に移籍後、2年連続で開幕ローテーション入り。昨季の日本一を支えた技巧派にかかる期待は、今季も大きい。「その開幕1試合で野球人生を終えるわけじゃない」と冷静さを保ちつつ「もっと質のいいボールを投げられるようには努力したいので、考えて1週間を過ごせたら」。巨人をなぎ倒し、開幕ダッシュを決める。【中野椋】

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